新品のヌメ革、大切に使っていきたいですよね。
ヌメ革を日焼けさせる方法は人によって違いますが、
今回はできるだけ失敗しにくいヌメ革の日光浴の方法を詳しく紹介します。
扱いに慣れていないヌメ革初心者さんでも戸惑うことなく日光浴ができるように、
オイルやクリームはいつ、どんなものをぬるのか?
日光浴させる期間の目安についても詳しくまとめてみました。
ヌメ革の特徴を知っておき、日光浴についてよく理解してからチャレンジしてみましょう♪
ヌメ革を日光浴させる方法は?
まず最初に、冒頭でも書いたようにヌメ革を日光浴させる方法は、
人それぞれのやり方や好みの方法があるので、絶対にコレです!という正解はありません。
(最初からズバリですみません^^;)
ヌメ革のエイジングを楽しまれている方は、皆さん試行錯誤して何回もチャレンジされて自分なりのコツや、やり方を確立していっているという感じです。
大切にしていきたいけど、ある意味実験しながら、という感じにも近いです。
ですが、ヌメ革初心者さんには「ヌメ革の日光浴ってなにをどうすればいいの…?」
という疑問があるかと思いますので、出来るだけ失敗の少ない方法だとわたしが思うやり方を紹介していこうと思います。
ただ、この方法だけが正解ではないということを、頭に入れてもらって、ヌメ革の日光浴にチャレンジしてみてくださいね!
ですが、あまり難しく考えなくても大丈夫です。
革を可愛がりたいあまりに、手を加えすぎるとそれはそれで良くないので。
前の記事の内容を少しおさらいをすると、染色・加工されていない肌色のヌメ革の場合には、
日光浴をさせることでその後の扱いが少し楽になるという考え方から、日光浴をさせるというやり方が広まっています。
ヌメ革の日光浴とは簡単にいうと”日光浴”という言葉の通り、「ヌメ革を日焼けさせる」ということです。
なので日光にあてることが大前提となります。
ただ、人間の日光浴のように、真夏サンサンと照りつける太陽の下に何時間もヌメ革の製品を置いてしまうと、数時間で色がかなり濃くなったり、乾燥しすぎてしまうことがあります。
ヌメ革の日光浴は日陰でしましょう。
場所は、部屋の窓際とか、ベランダなどの屋根のある日光が差し込む場所がよいです。
財布・コインケース・ブックカバーなどで、内側もヌメ革を使っている場合には、全部の面を均等に日焼けさせたほうが綺麗に仕上がります。
なので、外側を日焼けさせたのと同じ日数、ひっくり返して焼くのを忘れないようにしましょう!
ペンケースやポーチは底の面も、バッグは底の面や側面なども同じように日焼けさせましょう。
もしパーツがついていて、外せるようであれば全て外しましょう。
外さないと「サングラスをかけたまま日焼けした顔」と同じ現象がおこります^^;
また、革の日焼け具合が面によって違ってくると、今後のエイジングの進み具合に差が出てきますので、日光浴をやめるときには、全面が同じ色になっていることを確認しましょう。
でもまあ、使っていくと摩擦が起きる場所や、摩擦が起きやすい面(バッグは体側など)はどうしても色が濃くなりやすいので、あまり神経質にならなくても良いのではないかと思います。
自分の使い方によって、だんだん自分仕様に変化していくのがヌメ革の楽しみ方の1つだと思いますので^^
ヌメ革の日光浴の方法を簡単に書くと、
- オイルやクリームをぬって、日陰に置く。
- なにもぬらずに日陰に置いてから、オイルやクリームをぬる。
- オイルもクリームも塗らずに日陰に置いて、あとはガシガシ使う。
のどれか、それだけなのです。
元々の革と、好みによるものなので、こうすれば必ず綺麗にエイジングしますよ〜とは言えません^^;
時々、財布やコインケースなどの小さい製品の場合に、早くエイジングさせようと思って車のダッシュボードに置く方がいますが、わたし的にはあまりオススメできません。
なぜかというと(もちろん季節にもよりますが)直射日光が当たりやすいのと、乾燥しやすいからです。
もし、毎日数時間だけ置いておいて、あとは持ち歩いたりして、放置しないという方にはいいかもしれません。
真夏の車に長期間放置するとカッピカピのパリっパリにひび割れる可能性がありますので要注意です。
ひび割れした革は元に戻せませんので><
ヌメ革を初めて日光浴させる方は、慎重すぎるくらいがちょうど良いと思います^^
そしてヌメ革の日光浴でもう1つ知っておきたいことは、
人間でも日焼けすると、肌が乾燥しますよね。
なので、日光浴をする際にはオイルやクリームをぬってあげることも大切です。
人間と同じように、革にとっても乾燥は大敵です。
とはいえ、オイルやクリームをベタベタと塗り過ぎるのもまた、革にとっては負担になりますし、塗るタイミングも重要になってきます。
ヌメ革の日光浴のオイルはいつぬる?
ヌメ革を日光浴させる場合のオイルをぬるタイミングですが、わたしは日光浴後をオススメします。
なぜなら、日焼けさせる理由の1つとして、ヌメ革が本来もっている革の中の油分を表面に浮き上がらせて、表面をオイルコーティングするといういことが挙げられるからです。
その特徴のうえ、さらにオイルやクリームをぬってから日光浴させると、色が濃くなるスピードが速まります。
早く色を濃くしたい場合には、日光浴前にオイルを塗る方法もありますが、思ったよりも濃くなりすぎる可能性があり、目指していた色を通り過ぎてしまうかもしれません。
日光浴後に使用するオイルやクリームは、代表的なものでミンクオイルなどがあげられるかと思います。
ですが、わたしのオススメは浸透性がよく、ゲル状で使いやすいコロニル 1909 レザークリームです。
お値段はちょっと高めですが、浸透性がとてもよく、保湿と撥水効果があるので、コレだけでもお手入れ十分なくらいです。
スエードなどの起毛や、特殊な革以外の革全般に使えますし、革製品のお手入れを初めてする方にも特にオススメのクリームです。
日光浴後のクリームの塗り方ですが、
日光浴させ終わったら、このクリームを布に少し取ります。
財布サイズで真珠くらいの量で十分です。
クリームを取った布をすこし揉んで、クリームが布に染みるようにしてください。
これをすることで、最初に塗ったところだけがクリームが多かった…ということを防げます。
布にクリームを揉み込んだら、優しくクルクルと円を描きながら革に塗り込んでいきます。
このとき、クリームが足りないかも?と思うかもしれませんが、以外と少なめでも大丈夫です。
もし、いや、コレ絶対少ないよ!と思ったら、ほんの少量のクリームを布にとり、また布を揉んでから革に塗り込みましょう。
クリームを全面に塗り終わったら、1分ほど待ってから、クリームのついていない布で優しく磨きます。
少し待つことで革の中にもクリームの成分が中にしみ込みます。
表面を乾拭きすることで、摩擦熱によりツヤもでてきます。
あとは好きなだけ乾拭きで磨いて下さいw
これで日光浴の流れは終わりです。
大切なのでもう1度いいます。クリームはほんとに少量でいいです。あとは乾拭きにしましょう。
以前、革製品を扱っている接客業だったので、お客さんにクリームの使い方を説明すると、ほとんどの人がクリームをつけすぎていました^^;
人間も牛も厚塗りは良いコトないです。
また、初めからガッツリ日焼けさせて飴色にしたい場合には、ニートフットオイルというオイルがあります。
これを日光浴させる前に、うすーく塗ってから日陰に置いて下さい。
そうすると、なにも塗らずに日光浴させるよりも早く色を濃くすることができます。
ただ、先ほども書いたように、色が濃くなるスピードが速いので、どのくらいの進行具合かチェックを忘れないようにしましょう。
ヌメ革の色を早く変化させたい人はコチラの記事に方法をまとめています。
⇨ヌメ革を早く飴色に!革のエイジングを早める方法とオイルはこれ!
ただ、こちらのオイルは初心者にはちょっと扱いが難しいかもです。
使用する場合は、よく調べてからにしましょう。
※革にオイルやクリームをぬると、よくも悪くも元の状態には戻りません。
ときどき「有名だから」という理由でミンクオイルだけで色んな革の手入れをする方がいますが、それはハッキリ言って間違ってます。
革によって使うオイルやクリームは変えましょう。
ヌメ革を日光浴させる期間は?
さて、ヌメ革を日光浴させたいけど、どのくらいの期間すればいいのか悩みますよね。
これは革にもよりますし、日の当たり具合にもよるのですが、
あえて言うとすれば、目安として
春・秋で2週間くらい、夏は1週間くらい、冬は2週間〜で
このときに、表面を2日焼いたら裏面も2日、また表面を2日焼いて裏面を2日…みたいな感じで順番に回して焼くと失敗しにくいと思います。
夏場は3~4時間程度でチェックできる環境のもと、日光浴させるのが理想的かと思います。
ちょこちょこご機嫌をうかがいながら、日光浴させましょう^^
毎日様子を見ながら、思ってるよりも少し薄いかな?くらいでやめるのがオススメです。
日光浴のあとにクリームやオイルを塗る場合は、そこからさらに色が濃くなりますし、
これから使っていくことでどんどん濃くなるので、思っているほどの色まで焼いてしまうと、幼少期の(?)楽しむ期間が短くなる気がします。
まあ、この辺は本当に好みなので、気に入る色まで日焼けさせてもいいですよ^^
あとは、日常で使っていくことが1番のエイジングになります。
大切にしつつも、しっかり使ってあげることで自分だけのヌメ革を育てることができますよ♪
ヌメ革の手入れや日光浴させることなど、ヌメ革についての当サイトのブログ記事を1ページにまとめていますので「もっとヌメ革のことが知りたい!」と思う方はどうぞです♪
ヌメ革の日光浴の方法!オイルやクリームはいつぬる?期間はどのくらい?まとめ
初めてのヌメ革の日光浴はドキドキしますが、これから何年も使っていくものだと思うと、
いつかは必ず汚れたり傷がついたりします。
ですので、気楽に、楽しんで日光浴させてみてくださいね♪
自分だけのヌメ革のエイジングを楽しみましょう!
参考になれば幸いです。
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