ヌメ革に日光浴は必要?しないとどうなる?メリットとデメリットまとめ

ヌメ革は使う前に日光浴が必要!とよく目にします。

果たして本当に日光浴が必要なのでしょうか?

ここでは、ヌメ革を日光浴させて日焼けすることでのメリットとデメリットを紹介していきます。

また、日光浴させないでヌメ革の製品を使うとどうなるのか?!

ということについて革を扱う業界に携わっている視点からも、わかりやすく説明していきます。

スポンサーリンク

本コンテンツでは掲載中のECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。

ヌメ革には日光浴が必要?

”ヌメ革を使った製品は、使用前に日光浴させましょう。”

と目にしたことがある方もいらっしゃると思います。

逆に、反対意見もあり、日光浴はさせない方が良い。という人もいます。

そもそも、ヌメ革って何のために日光浴が必要と言われているのでしょう?

この意見がバラバラなのをネットで見たり聞いたりして「で、本当はどっち?!」と思う方も多いと思います。

この意見が分かれる理由はただ1つ、

好みによるものだからです。

ヌメ革の日光浴やエイジングに関しては賛否両論ありますし、人によりさまざまです。

また、

・そもそもの革自体の個体差

・財布、靴、手帳、キーケースなどの製品の違い

・使用頻度、使い方の違い

・日常での日に当たる時間の違い

などによっても経年変化の仕方が変わってきます。

なので、一概に正解はないということになるとわたしは考えています。

その上で、日光浴をすることでのメリットとデメリットを紹介していきます。

ヌメ革で有名なブランドといえば、BREEやイルビゾンテなどが代表的で人気かと思います。

そういったブランドのヌメ革をお持ちの方もここを読んだ上で、自分のヌメ革グッズには日光浴が必要か必要でないかを考えてみて下さい^^

ちなみにわたし個人の考えでは、過度な日光浴や手入れは必要ないと思いますが、ある程度は日光浴させた方がいいのかなと思っています

ヌメ革には日光浴が必ず必要か?といわれたら、必ず必要とまでは思わないです。

わたしがナゼそう思うのかという理由をふくめ、日光浴のメリットから見ていきましょう。

ヌメ革の日光浴のメリット

ヌメ革を日光浴をすると良いと言われている理由ですが、いくつかあります。

まず1つは、革をあらかじめ日焼けさせておくことで、シミなどが出来にくいように表面をコーティングすることが狙い。

ここで少し専門的になりますが、ヌメ革に関する簡単なマメ知識を知っておきましょう。

マメ知識
ヌメ革とは、植物から抽出されたタンニンを使ってなめしをされた革の総称です。

このタンニンが、紫外線にあたることで化学変化が起こり、茶色く色が濃くなります。

そしてあの憧れの飴色になるのです。

経年変化を楽しめる、革の醍醐味を1番味わえるのがヌメ革と言われています。

まず、ヌメ革は新品で使用されていない状態のとき、革の中の繊維はすきまがたくさんある状態です。

そのスポンジ状態のヌメ革は、水分や油分を非常に吸い込みやすいです。

なので、ぬれた手で触ったり、水滴がついたり雨にぬれてしまうと、その部分だけ水分を吸い込んでしまいシミになります。

濡れてしまうだけではなく、いつも同じ場所を触ったり、同じ部分だけいつも摩擦がおこってしまうと、その部分だけが色が濃くなってしまいます。

これを防ぐために、まず最初にムラなく全体を日焼けさせておくと、触る部分と触らない部分の色やツヤの差を少しでも縮めることが出来ます。

どうして日光浴でムラになりにくくなるのか?ですが、

ヌメ革を日光浴させることで、革が持っている油分が表面に滲みでてきます。

この油分が全体に薄い保護膜を作ってくれるので、手の汚れ、脂、摩擦などで汚れがついたり、水滴がついても元の状態よりもしみ込むのをある程度防いでくれます。

次は、こなれ感とでも申しましょうか。

新品のヌメ革のベージュ感は中学校でしていされていた真っ白のスニーカーのよう。

あのピカピカ感が恥ずかしくて、早く汚してしまいたかったものです。

そのような「いかにも新品」という見た目から、使いこなしている風に見せるために日光浴をする人もいるようです。

よく巷で聞く「ヌメ革のエイジングを早める」ということです。

人間が日光にあたると日焼けするように、ヌメ革も日光にあてておくと日焼けしますので、

自然と色が濃くなります。

わたしは昔、古着屋さんで働いていたのですが、その時にBREEの製品も扱っていました。

古着屋さんなので、1980年代とかの古いBREEがあったのですが、

おそらく日光浴されていないであろうものは、全体はうっすら茶色く変化が見られるものの、雨ジミなどのシミが結構目立っていました。

あまり使用していなかったものは、ベージュのまま、雨ジミだけがガッツリついている…という残念なバッグなどもありました^^;モッタイナイ…

自分のヌメ革の小物類を見ても、日光浴させていないヌメ革は”日焼け”よりも”汚れ”が目立っている気がしますし、

全体をキレイにまんべんなく経年変化させていきたい場合は、やはり最初に少しは日光浴させた方がいいのかな。と思います。

スポンサーリンク

あとは、日光浴させておくことで、手入れをするときのクリームを塗るのが少し楽になるということも挙げられます。

革の扱いに慣れていない人のほとんどが、手入れのさいに使う革のクリームの量が多いように思います。

もし、日光浴やエイジングしていないヌメ革にクリームを入れるときに、クリームの量が多ければ、それもシミになる可能性があります。

日光浴しておくことで、吸収する水分・油分が少し抑えられ、クリームでシミになることも防げるというメリットもあります。

ヌメ革の日光浴のデメリット

では、ヌメ革を日光浴させることのデメリットとはなんでしょうか。

1番のデメリットはズバリ乾燥です。

革は人間の皮膚と同じで、長時間日光にあてると乾燥します。

人間の肌に乾燥が大敵なのと同じく、革にも乾燥はよくありません。

ですので、革を日光浴させる際には、乾燥させないようにする必要があります。

日光浴させっぱなしにするとそれだけで革は乾燥に耐えられなくなり、パキパキに割れたりします。

ですので、日光浴をする時は、方法をしっかりと知った上で日焼けさせましょう。

また、日光浴のときにオイルを塗る人も多く、オイルを塗りすぎてせっかくの革が柔らかくなってしまうこともあります。

初心者の場合で、上手く出来る自信がない方はオイルやクリームの選び方も注意しましょう。

先ほども書いたように、日光浴をさせることでエイジングを早めるという人もいますが、

その考えだけの理由では、私的には「う〜ん」な感じです。

「エイジング」と「日光浴による日焼け」って別な気がするんですよね^^;

革によっては、日光浴させると綺麗にエイジングしないというものもあります。

また、日光浴させすぎた場合は、元に戻すことは不可能です。

ごくたまに、エイジングに失敗したということを聞きます><

それもまた勉強と思って使っていくしかないのですが^^;

失敗しにくい日光浴の方法を詳しくまとめた記事も参考にどうぞ
ヌメ革の日光浴の方法!オイルやクリームはいつぬる?期間はどのくらい?

ヌメ革は日光浴しないとどうなる?

じゃあ、ヌメ革を日光浴させないとどうなるの?!

と思うかもしれませんが、どうにもなりません。笑。

日光浴させなくても全然問題はないです。

日光浴させないままヌメ革を使っている人もたくさんいますし、させなくても、ちゃんと定期的な手入れすればヌメ革は綺麗な飴色に変化しますよ^^

ヌメ革を日光浴させないまま使っていて、今からでも日光浴させた方がいいのかな?と思う方は、してもいいし、しなくてもいいです。

革の表面の質感がマットで光沢のないものは、油分がまだ表面に出てきていない状態です。

日光浴しない状態でナチュラルなヌメ革の製品を使うと、シミや使うときのクセなどで全体が均等に変化していくのが難しいこともあります。

ですので、全面を均一にエイジングさせていきたい方は、日光浴させた方が今後の扱いが楽になると思います。

また、ヌメ革を日光浴させない人の大きな理由は「自然な経年変化を楽しみたいから」だと思います。

自分の使っている「クセ」による変化を長い期間かけて一番楽しめるのがヌメ革です。

革の醍醐味とも言えるヌメ革の経年変化ですので、人それぞれの好みにより、賛否両論あるということです。

「キレイ」を目指すというよりも、手入れすることで自分だけの革を育てたいということで、日光浴せずにガシガシ使って、定期的な手入れで変化を楽しむ人も多いです。

日光浴すると早くに日焼けをして色が変わりますので、わざわざ初めから日焼けさせる必要がないという方も実は多いですよ。

また、どのように経年変化していくかは、それぞれの革の個体や使用状況によるので自分で手入れ方法などを試行錯誤していくのも、ヌメ革を育てる楽しみの1つですし^^

革の面白さを1番楽しめます。

ちなみに、染色して色のついているヌメ革や、オイルが入れてあるヌメ革は、日光浴させる必要はありません。

一般的に日光浴させるヌメ革というのは、「タンニンなめしのあとに染色やオイル入れなどをしていない生成り(薄いベージュ)の革」だけです。

ただやっぱり、新品のヌメ革はあまりに白いので、持つだけで汚れがついてしまったり、すぐシミになったりと、かなり気をつかうことは確かです^^;

ヌメ革の日光浴にチャレンジしてみたい方は、期間や使用するオイルなど、やり方を入念にしらべてから行うことをオススメします♪

もっとヌメ革について詳しく知りたい方はまとめページがオススメ

ヌメ革の手入れや日光浴させることなど、ヌメ革についての当サイトのブログ記事を1ページにまとめていますので「もっとヌメ革のことが知りたい!」と思う方はどうぞです♪

ヌメ革の日光浴やエイジングについてのブログ記事まとめページ

ヌメ革には日光浴が必要?しないとどうなる?メリットとデメリットまとめ

ヌメ革は日光浴させなくても自然に色が変わります。

早く変化させたい場合や、革の扱いに慣れていない場合は日光浴させた方がいいかもしれませんね。

革に関しては、人それぞれのところも多く、色々と自分で試していきながら、知識を増やせるのもまた楽しみですね^^

ヌメ革は、上手く育てると本当に綺麗な「自分だけの相棒」の品になります。

元の革にもよることもありますが、それでもヌメ革はレザー製品を楽しめる醍醐味がありますので、是非お気に入りになるように手をかけて育てていってくださいね♪

最後までお付き合い下さり、有り難う御座いました☆

スポンサーリンク



コメント

タイトルとURLをコピーしました