ニーフットオイルの使い方と塗り方。成分の解説とオススメも紹介♪

ヌメ革を早くエイジングさせたい場合や、革の保湿に役立つニーフットオイル。

ニーフットオイルの使い方や塗り方を紹介します。

どのくらい、どうやって塗るかなど、実際に塗ってみた感想も画像とともに書いていますので、

これからヌメ革を日光浴させてみようかな〜と思っている方は、参考にしてみて下さいね!

また、レザークラフトをされていて、製作の際にニーフットオイルを塗りたいと思う方も参考になるかと思います♪

※最後の方で、ニーフットオイルについて細かく調べたところ、ビックリすることがありましたので、

代表的なニーフットオイルの成分の紹介とともに記載しています。

最後まで読んでくださいね!

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ニーフットオイルの使い方は?

ヌメ革は日光浴で日焼けさせると色合いが濃くなりますが、

素仕上げの薄いベージュ色から、飴色のような濃い色に育て上げるまでには時間がかかります。

そこでニーフットオイルを使うことで、時間短縮になるとされています。

中にはヌメ革のお手入れはなにもせず手の脂だけで良いという意見もありますが、

手の脂はあまり内部まで浸透しないと思いますので、表面のコーティングやつや出しの効果しかないと思っています。

(あくまでもわたしの考えですが)

そこで浸透性の高いニーフットオイルを塗ることで内部まで保革効果が染み込み、潤いを与えてくれます。

ニーフットオイルを塗ることで、オイルが染み込み、紫外線に当たったタンニンが化学変化をおこし、色が濃くなるのを早めてくれます。

これが、ニーフットオイルでのエイジングの促進効果が期待出来るという原理。

また、表面を磨いていけば、摩擦により光沢と色の濃さがより生まれるというわけです。

ただ、気をつけたいのは、ヌメ革にニーフットオイルを入れることで、少なからずオイルドレザーに近づきます。

・色味に関して言えば、使っていくとエイジングにより、深みのある赤茶色(焦げ茶に近い感じ)に近づけることができますし、

・悪く言うと黄色っぽい飴色にはならない可能性があります。

ただ、元のヌメ革の個体にもよりますし、どんな色にしていきたいか?の使う側の好みにもよります。

この辺りのことは、あとの成分のところで詳しく書いています。

ニーフットオイルの使い方自体は、とても簡単でヌメ革の表面に薄く塗るだけです。

ニーフットオイルはウールピースという、羊毛の毛の部分につけて塗ることが推奨されていますが、代用できるものは色々あって

・ハケ(絵の具用が使いやすいと思います)
・使い古しのTシャツなどの布で塗っても良いですし、
・以外と化粧用のコットンでもいけます。

男性では使わない方もいるかもしれませんが、100均にも売っていますのでTシャツよりコットンの方が用意しやすいかもですね。

とはいえ、ウールビースも1個300円程度で売られていますので、気になる方は買ってみてもいいかと^^

ニーフットオイルを塗るときに気をつけたいのは、なんといっても塗る量です。

ニーフットオイルを塗りすぎると、革がふやけた状態になって柔らかくなりすぎると痛みますし、ヌメ革の風合いも損ねてしまう可能性があるので、薄くで大丈夫です。

ということで、可愛がりたいあまりに、ニーフットオイルを多く塗ることで革の負担になり、逆効果になってしまうことがあります。

塗る量には注意しましょう。

また、布・コットンを使う場合は、布・コットンにオイルがしみこんでしまうので多少は多めに染み込ませる必要があるかもしれませんが、出来るだけ絞ってから塗り始めるようにしてください。

このあたりは慣れしかないと思いますので、やってみてください。

もし明らかに塗りすぎてしまった場合は、革に塗ったあとに布で拭き取ってください。

他のサイトの中には「多めに塗り、布で拭き取らない」と書いているところもありますが、どちらが良いとかは実際試してみないことにはわかりません。

皆さん、実体験しながら手入れされていると思いますので。

わたしは革の業界に携わって10年近くになりますが、ニーフットオイルだけじゃなく、他のオイルやクリームに関しても同じで、そもそも、革という素材にはあまり大量にクリームを入れる必要はないと思っています。

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1度に革の内部まで染み込む量って決まってるでしょうし、多くオイルやクリームを塗っていて、いい状態のものを見たことがありません。

また、ヌメ革が乾燥したときなどのお手入れの時にニーフットオイルを塗る場合は、ニーフットオイルを塗る前に柔らかい布で乾拭きしてからの方がいいです。

全体を薄く拭くような感じで塗ればOKなので、力を入れてゴシゴシと磨くようにしなくていいです

また、ニーフットオイルを塗るときは、外せるパーツは全部はずして塗りましょう。

外さずに塗ると、重なっているパーツの下の部分だけ白い状態のままになってしまいます^^;

よく浸透してくれますので、優しく全体にオイルをのばしていきましょう。

関連記事ニーフットオイルの塗りすぎはダメ?日焼けしたらどうなる?

ニーフットオイルの塗り方は?

それでは実際にニーフットオイルをヌメ革に塗っていきます。

今回は楽天でニーフットオイルとウールピースも買いました。

ハケか布でもいいかな〜と思ったんですが、折角やるならちゃんとしたのを使おうと思いまして^^

でも、塗りづらい場所やパーツがある場合は、あとで画像を載せていますが、ハケの方が塗りやすいかもです!

ヌメ革製品の大きさにもよりますが、財布くらいの大きさで数滴をウールピースにたらして塗っていきます。

この手のオイルは結構においがキツいものもありますが、ニーフットオイルはほとんど臭いがしませんし、少しオイルの臭いがしても、塗っておいておくと全然気にならないくらいに消えます。

今回使ったこのクラフト社の商品のいいところは、オイルを出しすぎないので、初心者には使いやすいと思います。

1滴1滴くらいの感じで出せるので、ドバーーッと出てしまう心配がありません。
(あまり強く押すとドバっとでますので注意です)

※前の画像を撮影するのにまごまごして、ウールピースにオイルをちょっと染み込ませすぎました汗

写真右上より、もう少し薄くても良いと思います^^;

右下くらいがちょうどいいかと。

塗ってすぐは塗りムラがあるかと思いますが、時間が経って乾いてくるとわからなくなりますので、塗るときにはあまり神経質にならなくて大丈夫です。

もし、表面に傷がある場合は、傷のあるところにはあまり多く塗らないようにした方が良いと思います。

傷があるところは表面がはがれていて、直接内部にニーフットオイルが浸透することになるので、そこだけ濃くなってまう可能性があるからです。

ウールピース使う場合は、慣れないと結構難しく感じるかもです^^;

塗り終えたときに、あきらかに多すぎた!と思ったら柔らかい布で拭き取りましょう。

今回のこの程度のオイル量だと、拭き取らなくて大丈夫です。

絵の具用のハケでも試してみました。

ハケは布とは違い、ハケ自体には染み込まないので、多く塗りすぎる可能性があります。

こちらもニーフットオイルを出した容器のふちなどで、かるく絞り気味で使いましょう。

塗り始めは、ハケ・布・コットンにオイルがたくさんついているときです。

1番オイルが多く入りやすいので、出来るだけ塗りムラができないように注意しましょう。

もし、ニーフットオイルをボトルから容器に移して使用する場合は、出してしまったから全部使い切ろう。とは思わずに、必要な分だけを塗ったらあとは戻すか、ティッシュなどに吸わせて捨てましょう。

今回、オイルを出す容器やお皿で手頃なものが見当たらなかったので、お弁当用のカップに入れました。笑。

終わったら使い捨てできるし、もしお家にある方は使ってみて下さい。結構いいですよ!

全体にオイルを塗り終わったら、しばらく自然乾燥させます。

下の画像はウールピースを使って塗ってから、1時間ほど乾かしたものです。

だいぶオイルが染み込んで、全体にムラが少なくなっています。

右端の少し濃い部分も半日経つと、ほかの部分とほとんど変わらなくなりました。

最初の画像から見ると、結構「え、これでいいの‥?」みたいな雰囲気が流れてましたが、時間が経つと綺麗にムラがなくなりましたね!

ちなみにハケで塗った方も、乾くとムラは全くなくなりました^^

ニーフットオイル成分の解説とオススメはこれ

ニーフットオイルは元々、馬具工場で馬具の「鞍(座るところ)」のレザーを製造するときに使うオイルです。

なので、本来は完成品しているヌメ革の財布やバッグ、小物などの保湿用・日光浴用のオイルではないのです。

ざっくり超簡単に言うと、あなたの持っているヌメ革製品にオイルを入れた瞬間から「ヌメ革本来の自然な味」ではなくなります。

自然にヌメ革を育てていきたいと思う方には、わたし的にはニーフットオイルの使用はオススメしません。

それだけは知った上で、ニーフットオイルを使用することをオススメします^^

ニーフットオイルは「牛脚脂」といい、原産国のアメリカでもともとは牛のスネから採られた脂を原料に作られていました。

ですが、2013年に輸入、販売元のクラフト社が製造元のフィービング社に確認したところ、

近年では牛以外の家畜などからとった脂も多く使われていることがわかったそうです。

ということから、現在は特定の動物に定めず、主成分はオレイン酸というお肉の脂身からとれる成分で作られているようです。

あと、よくニーフットオイルとミンクオイルは、同じ動物性オイルとして比較されることが多いですが、実は全く成分が違います。

ミンクオイルは固形なので液体状でサラサラのニーフットオイルの方が革には馴染みやすいです。

使用するクリームやオイルは、革によって使い分けるようにするのが一番良いですよ^^

今回使用したニーフットオイルは、100%の動物性オイル。

牛だけの脂じゃないけど、そこまで深く気にするところでもないかと。

わたしはあまりヌメ革製品をたくさん持っていないので、少量のこれと同じ商品にしました。

わたしが購入したときは、ウールピースが2個セットになったものがありましたが、今でもあるのかな?

下のは結構量が多いので大きなヌメ革製品に塗りたい方や、たくさんヌメ革グッズを持っている方にはコスパがよくオススメです。

これは今回の画像に載せている、上の商品の容器とは違い、1滴1滴出るものではないので、フタか小皿とかにオイルをだして使用します。

使い心地としては今回使ったクラフト社のニーフットオイルとあまり変わらないかと思いますが、まだ使ったことはないので、今後使ってみたら比較レビューもしたいと思います!

次に、この下のニーフットオイルは、なんと、動物性オイルは一切含まれていないとのことだそうです。

鉱物性のオイル100%が成分だそうで、正直オススメはできないです^^;

amazonなどのレビューをみても、灯油のようなオイルの臭いがするとの声が多数。

どのニーフットオイルがいいかな〜。と今まで使ったことがなく、初めて選んでいる方は、わざわざコンパウンドを使う必要はないんじゃないかと思います。

ニーフットオイルについてもっと知りたい方は参考になると思いますよ^^
ニーフットオイルの塗りすぎはダメ?日焼けしたらどうなる?

もっとヌメ革について詳しく知りたい方はまとめページがオススメ

ヌメ革の手入れや日光浴させることなど、ヌメ革についての当サイトのブログ記事を1ページにまとめていますので「もっとヌメ革のことが知りたい!」と思う方はどうぞです♪

ヌメ革の日光浴やエイジングについてのブログ記事まとめページ

ニーフットオイルの使い方と塗り方。成分の解説とオススメも紹介♪

一般的に出回っている3種類のニーフットオイルとともに、今回わかったニーフットオイルについても紹介しました。

ここまで調べている人はあまりいないかと思いますが、、w

知っているのと知らないのとでは全然違うと思うので、知っていて損はしないかと思います^^

ニーフットオイルに関しても、人により意見がわかれますが、とりあえずは誰かのを参考にして、自分でやってみる!

これしかないと思います。

今回紹介した方法が参考になれば幸いです。

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