革は使い込むほどに味が出る。
とよく聞きますよね。
レザーに詳しくない人でも、「革は経年変化していく」というのは一般常識レベルで知っているかと思います。
上手な使い方と育て方でエイジングしたヌメ革は、何とも言えない品格があります。
でも、その一方で革のエイジング(経年変化)は汚いと思う人もいます。
ここでは、ヌメ革を日光浴させて4ヶ月目に入った結果を見ていきながら、エイジングについて考察してみます。
ヌメ革の日光浴について色々知りたい方は、最初から見るのがオススメです。
前回までの記事はこちらから
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ヌメ革のエイジングは汚い?!日光浴4ヶ月してみた
革の中でも、経年変化を楽しめるといえばやっぱりヌメ革です。
ヌメ革を1度は育ててみたいと思っている人は結構多いです。
革の醍醐味を味わえるのは、ヌメ革の魅力の大きなポイントなのですが、
この経年変化=エイジングを汚いと思う人もやっぱりいるわけで。
わたし自身は、ちゃんと手入れされて長年使いこんだヌメ革にはその人と過ごした”歴史”を感じるので、「味」と捉えることが多いです。
実際に、3ヶ月目に突入したヌメ革の日光浴がどうなっているのかを見ながら、ヌメ革のエイジングについて書いていきます!
ここまでどのように経年変化してきたか最初からみたい方はこちらから
関連記事ヌメ革の日光浴を室内で!エイジングの経過を1ヶ月比較実験【画像あり】
ヌメ革のエイジングの経過(3ヶ月1週間後)
まずはエイジングの経過から見ていきましょう。
ヌメ革を日光浴し始めてから3ヶ月と1週間が経ちました。
トータルで13週間が経過したことになります。
4枚のヌメ革のハギレは、それぞれ違う条件でエイジング経過を見ています。
②日光浴のみ
③日光浴なし、毎日布で磨く
④なにもしない
この4枚がどうなっているのでしょう?ジャジャーン
(13週目の画像に数字を振り忘れています汗)
先週の12週目の方が濃く見えますが、画像自体がちょっと暗めなのでヌメ革の色味にはあまり変化がない感じに思えます。
3ヶ月が経過したので、今回も日光浴をする前のヌメ革と見比べてみましょう。
おお〜
日光浴する前のヌメ革は、なんだかスッピン姿を見ているようで恥ずかしい気分に…!w
ここでちょっと思っているのが、③の日光浴せずに毎日磨いている革についてなんですが、、
わたし途中までこの③が結構気に入ってたんですよ。
自然に変わっていくだろうし、少しずつエイジングを楽しむめるから一番いいかな〜って。
でも、なにがって、一番汚れが目立っているのが③なんですよね。。
もちろん、実際に使う財布とか小銭入れ・キーケースとか、手で触るのは当たり前の行為なので汚れていくのは当然なんです。
汚れるのはどうしようもないんですが、日光浴させてないからか③は手の汚れがつきやすいように思います。
汚れには、とれる汚れととれない汚れがあります。
画像の③のような汚れは染み込んでしまっているので取ることは出来ません。
日常で使うときにも手の汚れや摩擦などで汚れてしまいますが、
キレイにエイジングさせたいなら「汚れを落とす」ということが必要かと思います。
ついてすぐなら取れる汚れも、年月が経つと取れなくなる場合もありますし。
ヌメ革のエイジングの経過(3ヶ月2週間後)
さてさてヌメ革の日光浴開始から、14週が経過しました。
ニーフットオイルを入れた①、デリケートクリームを塗った②のどちらも調子良くエイジングしていってます。
エイジングが汚いものだと思う人もいますが、キレイなエイジングを見たことがなかったりする人も結構いたりすると思うんです。
10年以上使っているという、どす黒くツヤピカに光っている長財布を自慢されても、エイジング通り越しちゃってるし…
…と個人的に思ったことは何回もあります。
ヌメ革のエイジング=汚い
ではなくて、
キレイにエイジングしていないヌメ革のエイジング=汚い
のだとわたしは思っています。
日々使っている中で、汚れがつくのも、色が変わっていくのもその人の使い方によって変わります。
言ってしまえば「人それぞれの好み」によって
味と捉えるのか、汚いと捉えるのかは完全に分かれると思います。
ヌメ革のエイジングに正解や答えはなくて、使っている本人が「汚い」と思えば、その時点で買い替える時期なんでしょうし、「味」と思えば、そこには自分にしかない想いがあるのだと思います。
イルビゾンテなどのヌメ革でも、手入れしなくてもいいとは思いますが、多少の手入れはしておかないとやっぱり汚く経年変化していくことが多いのではないでしょうか。
ヌメ革のエイジングの経過(3ヶ月3週間後)
さて、15週目が経過しました。
ヌメ革のエイジング具合はどうでしょうか?
色味に関しては、先週と変わらずといった感じですが、
最近、ニーフットオイルを塗って日光浴をしている①と、何も塗らず日光浴をしている②(途中でクリーム塗りましたが)が以前よりも柔らかくなってきた感じです。
ただ日陰で日光浴させているのみで、週一回の撮影以外はほぼ触りません。
本来、実際に使っているようなヌメ革グッズだと、もっと柔らかくなっていると思います。
何も塗らなくてもレザーは使っていくと必ず柔らかくなっていくので、やはりニーフットオイルやお手入れ目的のクリームを塗りすぎるのは、あまり賛成できることではないなぁと個人的には思います。
キレイにエイジングさせたいなら、やりすぎは禁物です。
関連記事ニーフットオイルの塗りすぎはダメ?日焼けしたらどうなる?では、キレイなエイジングってどんなのでしょうか?
エイジング=経年変化は、時間が経つ事にその革ならではの表情の変化です。
ヌメ革のエイジングでは、飴色といわれるちょっと黄みがかった焦げ茶になるのが理想的だと個人的に思いますし、できれば、黒ずみや汚れはない方が美しい。
そのために、やはり日々のお手入れが大切なのだと思います。
お手入れといっても、たくさんクリームを塗ることだけを言っているのではなくて、布で乾拭きしたり、クリーナーで汚れをとったり、薄い傷を指先でこすって消したり。
そんな簡単で小さなことの積み重ねていくことで、時間を経て、綺麗な状態のエイジングになるのだと思っています。
人から見れば、ただ焦げ茶に変化しただけの汚い革に見えるかもしれません。
でも、自分と共に過ごした時間と、手入れしてきた時の思いがたくさんあればあるほど、自分にとってかけがえのない一品になります。
だから、
人がどう思うのか?が大切なのか。それとも、
自分がそのヌメ革の良さをどこまで理解していればよしと思うのか?
個人個人で考え方は違うと思います。
今回はわたしの個人的な意見でブログを書いてみました。
革に関しては、色々な育て方・捉え方があるということを皆に知ってもらえたらと思います。
4ヶ月目は中途半端になりますが、毎週撮影するのが困難になってしまったため、日光浴をし初めてから半年後に撮影したものを記事更新しています♪
関連記事ヌメ革の日光浴を日陰で半年やってみた!エイジングの経過具合は?ヌメ革の手入れや日光浴させることなど、ヌメ革についての当サイトのブログ記事を1ページにまとめていますので「もっとヌメ革のことが知りたい!」と思う方はどうぞです♪
ヌメ革のエイジングは汚い?!日光浴4ヶ月目にはこうなった!まとめ
ヌメ革のエイジングについては、かなり意見が分かれるところだと思います。
飴色に輝くヌメ革は、見る人によって感動したり、汚いと思ったりバラバラです。
周りの評価ではなく、自分自身がどう思うのか?
どこまでのエイジングをキレイ・かっこいいと思うのか?
を知るといいかもしれません^^
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